TOPへ

講座レポート2024.10.08

【自分の特性がわかる】モチベーションマネジメント

ふくだみのり
ライター:ふくだみのり

私の特性って、なんだろう?

何か事を起こしたくてアクティブになったり、反対に何もする気になれなかったりと、気持ちや環境などによって変化するモチベーション。
できることならその時々の感情に振り回されることなく、自分自身で管理したいですよね。

今回は2022年7月2日(土)に開催された『【自分の特性がわかる】モチベーションマネジメント』の様子をレポートしていきますよ!

⾊彩⼼理学に基づくタイプ別分析や、⾃⾝や他者の特性を客観的に理解することで、⾃⼰のモチベーションを維持する⽅法を学ぶきっかけがありました。
周りと⽐較してコミュニケーションに悩む方や、⾃⾝の強みや弱みを知りたい方には必見な内容です!

そもそもモチベーションって?

manabi.itou

講師を務めたのは、株式会社Time Colors代表取締役の伊藤晴樹(いとうはるき)さん。
色彩やアロマ、教育にまつわる数々の資格をお持ちで、現在はコーチング・教育・⼈材育成事業を中心に活動されています。

当講座の大きなテーマにもなっているモチベーションは、人間が何かしらの行動をするために必要な原動力で、「誘因(インセンティブ)」「動因(ドライブ)」のふたつに分けられるそうです。
外から向けられた報酬によって始まる行動を表す「誘因」は外発的動機付けで、心の中から湧いてくる感情によって始まる行動を表す「動因」は、内発的動機付けであると伊藤さんは話します。

日常生活で何気なく使っているモチベーションという言葉ですが、正反対のふたつの動機で構成されているのですね。

ベースになるのは、自己分析

manabi.mazuro-

モチベーションの意味を学んだあとは、アメリカの心理学者であるアブラハム・マズロー氏が考案した『マズローの5段階欲求説』に話題が移ります。

人間の欲求は、5段階のピラミッドのように構成されているとするこの説は、下から「生理的欲求」「安全欲求」「社会的欲求」「承認欲求」「自己実現欲求」の5つの階層に分かれています。

これらについて伊藤さんは、上位にある高次欲求を満たすには「生理的欲求」や「安全欲求」などの、低次欲求から満たしていく必要があると話します。
最低限の欲求が満たされていなければ、自己実現を達成することは難しいですよね。
その上で重要になるのが自己分析。
本当は何をしたいのかを突き詰めることが、モチベーションを管理するベースになるといいます。

一風変わった自己紹介

manabi.jikosyoukai

ここからは、アイスブレイク(初対面同士が出会うときに緊張をときほぐすための手法)も兼ねて、グループごとに自己紹介を行いました。
あらかじめ用意されていた白紙に4つの折り目をつけ、それぞれのマス目には、名前・出身地・好きな色・今までの講義の感想を記入していきます。

このとき伊藤さんから指示されたのは、4つの項目内にある好きな色について、なぜその色が好きなのかを詳しく発表できるようにするということ。
自分の好きな色が、色彩心理学におけるタイプ別分析をする際に役立つそうです。

manabi.jikosyoukai

発表の時間になり、受講者同士で話し合いをはじめます。
各項目に沿って自己紹介を行いましたが、中でも好きな色について話す場面では、自分がその色を好きになった動機や経緯など、熱量高めで話している姿が見受けられました。

ひと通り自己紹介が終わると、これまで緊張していた空気はすっかりほぐれ、和気あいあいとした空気に変わっていましたよ!

好きな色で人物像が分かる?

受講者同士で好きな色について話し合ってきましたが、コーチングの世界では、色で人物像をタイプ分けすることができると伊藤さんは話します。

例えば赤色が好きな人はコントローラー(Controller)と呼ばれ、誰かを引っ張っていくリーダータイプに多いようです。
ほかにも、黄色はプロモーター(Promoter)、青色はアナライザー(Analyzer)、緑色はサポーター(Supporter)に分類され、それぞれの思考や得手不得手、コミュニケーションの特徴などを細かく説明してくれました。

確かに昔から続いている戦隊シリーズでも、赤色はリーダー、青色は頭脳派、黄色は盛り上げ役、緑色は見守り担当など、色によって上手くタイプ分けされていますよね!

manabi.taipu

先ほど挙げた、赤色・青色・黄色・緑色の4色で分けるのが一般的な考えのようですが、伊藤さんはさらにオレンジ色(Communicator)と紫色(Consoler)を追加して、タイプ分けを行なっているそうです。

赤色・オレンジ色・黄色は外向的に、紫色・青色・緑色は内向的にタイプ分けできるそうで、暖色の外向的タイプはアクションを起こしやすい感情派に、寒色の内向的タイプは受け身の心情タイプに当てはまることが多いのだとか。

manabi,memo

ちなみに暖色と寒色(赤色・青色)が混じった紫色タイプは、外向的と内向的のどちらも兼ね備えているようで、受講者の中でも1名だけ当てはまる方がいました!

色ごとに異なるタイプについて学んできましたが、単色よりもカラフルであればあるほど、上手く調和がとれると伊藤さんは話します。

自分の苦手なタイプは……?

manabi.kanngaeru

講座の後半では、他者とのギャップや多様性を理解することを目的に、自分の苦手とするタイプを考え、グループごとに発表していきました。
自分と似ているタイプがいれば、正反対のタイプの人もいるのが当たり前の世の中。
みなさんいろいろと頭を巡らせながら、思いつくイメージや人物像について、じっくりと考えて用紙に書き込んでいました。

manabi.happyou

発表の時間では、それぞれが苦手だと思うタイプを理由とともに話し合い、場内は「確かに!」「なるほど」と相槌を打つ声が上がっていました。
自分のタイプを知っているだけで、苦手な相手との接し方もポジティブに変えることができそうですよね。

今すぐ活用したくなる!さまざまなモチベ理論

manabi.motibe-syonn

最後は、モチベーションを維持するためのさまざまな理論について説明がありました。
最初に挙げた『マズローの5段階欲求説』以外に、こんなにもたくさんの理論があることに驚きです。

中でも注目を集めたのが『テイラーの科学的管理法』で、仕事や家事に追われて頭がパンク状態になったときに、頭の中にあるものを紙などに書き起こすというものです。
そうすることで、今やるべきことが可視化され、タスクがまとまるそうですよ!

自身のモチベーションを維持する⽅法がたくさん詰まっていた当講座。
今後の生活に、ぜひ役立てていきたいですね。

それでは、また次の記事でお会いしましょう。
ではでは!