手軽にできるからこそ、知っておきたい基礎知識
近年はビデオカメラ以外に、スマートフォンやタブレット、デジタル一眼レフカメラなどでも動画を撮影できるようになり、編集に至るまで手軽に動画制作できる時代になりました。
せっかくなら、完成した動画をYouTube(ユーチューブ)やInstagram(インスタグラム)などのSNSにアップロードして、より多くの人に見てもらいたいですよね。
今回は2022年7月9日(土)に開催された『【動画制作入門】スマホやタブレットで簡単に撮影・編集・アップロード』の様子をレポートしていきますよ!
スマートフォン(iPhone)やタブレット(iPad)を使用した撮影・編集方法の基本をベースに、実践も交えながら動画制作について学んでいきました!
そもそも、映像と動画って何が違うの?
講師を務めたのは、大館市デザイン事務所いしころ合同会社代表の石山拓真(いしやまたくま)さん。
デザインを本業としながら、大館市の観光プロモーション映像や企業PR動画制作を数多く手掛けており、ビデオカメラ・一眼レフ・スマートフォン・ドローンなどの機材を使って、撮影から編集まで幅広い分野で活動されています。
「操作方法よりも基礎が重要」と話す石山さんは、手始めに映像と動画の違いについて、実写の「映像」に対比して生まれたアニメーションが「動画」であることを説明してくれました。
これは動画マーケティングを進めていく上で、ぜひとも覚えておきたい事柄ですね。
また、インターネットを介して動画作品を見る人が増えたことから、動く画面を「動画」という言葉で表現する人が多くなっているそうですよ。
高ければ高いほど、滑らかに見えるピクセル数
画像や動画の精細さを表したり、入出力装置の性能や仕様を表すのに用いられるピクセル数(画素数)。
このピクセル数や画像解像度が高いほど、ひとつのピクセル数(1px)は小さくなり、文字や画面が滑らかに映し出されます。
反対に、ピクセル数や画像解像度が低くなるとひとつのピクセル数(1px)は大きくなり、文字や画面が荒く映し出されるという特徴があるそうです。
最近のスマートフォンはピクセル数が高いことから文字や画面が滑らかに見えるそうで、これには受講者のみなさんも納得している様子でした。
ちなみにAppleが採用している「高精細ディスプレイ」の名称でもある『Retina(レティナ)』は、人間の目で識別できる細かさをはるかに上回るため、通常のディスプレイに比べてきれいな映像を映し出すことができるそうですよ。
撮影時に気をつけたい、ポイントと注意点
私たちの生活において、いちばん身近な存在と言っても過言ではないスマートフォンとタブレット。
ここでは、撮影時に押さえておきたいポイントと注意点について「明るさ・ピント」「持ち方・構え方」「画角サイズ」などを挙げて説明してくれました。
中でも、後から編集することを考えて、動画撮影時の前後3〜5秒間は録画を止めないと話す場面では、みなさん「なるほど……」とうなずきながら聞いていました。
確かに余裕を持って長めに録画しておくことで、ブレなどが生じてもその部分だけを編集でカットすることができますよね。
そのほかにも、以下の3つの点を意識するだけで、画像のブレを防止することもできると話します。
①写真を撮影するときには脇を締める
②両手でカメラを押さえて固定する
③壁や机を利用して、カメラの一部分を固定する
どれも手軽に出来そうなことばかりなので、ぜひとも活用したいですね!
リズムのある動画を作るには?
ここからは、動画以外に使用する素材について学んでいきます。
「タイトル・ロゴ」「文章(テロップ)」「ナレーション」など、さまざまな素材について説明がありましたが、この講座でいちばん重要になる基礎ポイントについて詳しく話してくれました。
動画撮影時は基本的にカメラは固定して、対象物に合わせて静止画にならないようにゆっくり前後していきます。
その際に「アップ(寄り)」「ミドル(中間)」「ロング(引き)」を意識することで、動画にリズムが生まれるそうです。
1カットは5秒〜15秒にして、初心者は1カットずつ撮影していくのがおすすめみたいですよ。
また、映像・動画撮影初心者におすすめの構図として「三分割法」の紹介もありました。
三分割法を活用することで、バランスの取れた映像を表現することができるのだとか。
みなさん自分のスマートフォン画面を用いながら、三分割法を実践していました。
基本を押さえて、いざ実践!
講座も後半に差し掛かり、ここからはこれまで学んできた基本をベースに実践編へと移ります。
まずは、いしころ合同会社がこれまでに制作してきた『わたし、ここで【秋田県大館市】』『Discover奥秋田』『【大館市山田】PRムービー 夏編』を見ながら、先ほど紹介があった「アップ(寄り)」「ミドル(中間)」「ロング(引き)」についての説明がありました。
その後はiPhoneの動画機能紹介を聞きながら、受講者それぞれが持っているスマートフォンで動画を制作していきます。
フォントの書体・テロップ・音楽(オーディオ)の追加方法など、動画制作には欠かせない要素を受講者と一緒に進めていきます。
フィルターはかけ過ぎないのがベターみたいですよ。
アップロードに至るまでの流れをひと通り操作し、最後に石山さんは「基礎を理解した上で、動画制作に活用してほしい」と話しました。
企業PRや観光プロモーション動画を例に、動画制作の基本を学んだ当講座。
7月16日(土)に開催予定の『【動画制作入門】ビデオカメラや一眼レフでプロの撮影・編集に挑戦』講座では、今回の内容から少しレベルアップして動画制作について学んでいきます。
今回参加された方はもちろん、動画制作に興味がある方にはぜひとも参加していただきたい内容です。
ではでは、また次の記事でお会いしましょう!