話し方ひとつで変わる印象
見た目や会話の内容以上に、相手に与える印象を大きく変える話し方。せっかく話すのであれば、良い印象を持ってもらえる話し方をしたいですよね。
今回は2023年6月17日(土)に開催された「【心を動かす!】好印象な話し方・受け取り方講座」の様子をレポートしていきますよ!
職場での電話対応や接客、対人コミュニケーション全般に役立つ話し方について楽しく学びました。
緊張の原因は準備不足?
講師を務めたのは、フリーアナウンサーの上野泰夫(うえのやすお)さん。民放局時代は数々のテレビ番組やラジオを担当し、現在はフリーアナウンサーとして講演・研修会講師・司会などを担当しています。また、日本笑い学会「笑いの講師団」の全国講師を務め、県内外で講演を行うユーモア話術コンサルタントでもあります。
はじめに上野さんが「人前でうまく話せない」「話すときに声が震える」「どもってしまう」など、話すことに苦手意識を感じる人の特徴を出したところ、受講者の大半が当てはまるといった結果になりました。
これまで1000回以上の講演を行ってきた上野さんは、最初は話せなくても毎日続けることで話せるようになるため、場数を踏むことが大事だと話します。その上で、「自信がなかったり緊張するのは下準備が足りないから」だと付け加えました。
話すときは、相手に伝えることを意識
まずは、相手に話の内容を伝えるための原則について紹介がありました。話をする際は以下の5つを意識することが大事だと上野さんは話します。
1. 目的(何のために話すのか)
2. 相手(誰に話すのか)
3. 時(いつ話すのか)
4. 場所(話す場所の規模)
5. 立場(どのような立場で話すのか)
さらに、話す際は「正しく話す」「分かりやすい言葉で話す」「切れ味良く話す」「感じ良く話す」ことを意識すると良いそうです。上野さんの話に、受講者の皆さんも熱心にメモをとっていました。
準備なしでは上手く話せない
話の原則を学んだあとは、話題は「準備」に移ります。ここで押さえておきたいポイントとして、上野さんは以下の4つを紹介しました。
1. 目的を定める
2. 相手を知る
3. 土地・場所を知る
4. 話題を決める
準備をする際は話す内容を全て書く必要はなく、ポイントとなる部分を箇条書きでメモする程度で十分だと話します。
また、結婚披露宴などのスピーチで注意したい点として、上野さんが実際に体験したエピソードを交えながら、以下の6つの紹介もありました。
1. 型にはまった表現は捨てる
2. ありきたりの形容詞・修飾詞は避ける
3. 耳ざわりな口ぐせは使わない
4. もったいぶった言い回しは慎む
5. 難しい言葉は使わない
6. 略語を乱発しない
祝賀会やパーティー、舞台など、さまざまな場面で司会を務める上野さんの話はどれも説得力のある内容でした。
自信を持って話しましょう
話をする際のポイントや準備について、楽しく学ぶことができた本講座。ここまでの内容を振り返り、自信を持って話すには準備が大事だと念を押しました。
「いいことを話そう、ウケようという意識を捨てて、無理せず話してほしい」と、上野さんは受講者に伝えます。1日5分程度でいいので、鏡に向かって発声練習することをオススメしていましたよ。今回学んだ内容を生かして、好印象な話し方ができるように努力していきたいですね。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。