TOPへ

講座レポート2024.10.07

【プロの技を⾝近に】イタリア料理講座〜シェフの技を学ぶ〜

大館学び大学
ライター:大館学び大学

大館で大人気のシェフによるイタリア料理講座!

2019年に大館市に移住して来て以来、出張料理や料理教室で大人気のシェフ、塩原俊介さん。昨年には大館学び大学キャンパスのご近所でもある大館駅前に、イタリアンレストラン「toimmitotreso(トイミトトレソ)」を移転されました。
今回は、大館の料理人が講師を務めるお料理講座第二弾!
塩原さんを講師に迎えた『【プロの技を⾝近に】イタリア料理講座〜シェフの技を学ぶ〜』(2023年9月26日開催)のレポートです。

今日教えていただくメニューは、かぼちゃのスープ本格ボロネーゼパスタです。

かぼちゃ、合挽肉、にんにく、玉ねぎ、にんじんの他、調味料、赤ワイン、粉チーズなどの材料が揃いますが、市内のスーパーで買えるものばかり。ワインもみなさん見覚えのある、決して高価ではないものでした。
レストランで出す料理にはこだわりの食材も使用しますが、今日は料理教室なので誰でも手に入りやすい食材で、十分美味しくできることを実演してくれます。

最小限の材料でおいしさを引き出す
カボチャのスープ

野菜を切ったり、炒める塩原さんの手元に全員が注目。その都度ポイントの解説があり、参加者のみなさんも気になったことはその場で質問しやすい距離感でした。
味付けはなんと塩だけ。そのぶん玉ねぎをしっかり炒めたり、火を通す時はあまりかき混ぜずに素材の味を引き出すのだそうです。
野菜の切り方は意外とざっくりでもよかったり、逆に面倒でもじっくりやったほうがいいポイントなど、プロが身につけた方法を直接聞くことができるのが嬉しいですよね。
柔らかくなるまで加熱した野菜は、最後に牛乳と合わせてミキサーにかけて完成です。

パスタの茹で方と肉のうま味がポイント!
ボロネーゼパスタ

野菜が柔らかくなるまで火を通しながら、ボロネーゼパスタも作っていきます。
最初に、「パスタを茹でるお湯の塩加減を味で覚えてください」ということで全員で味見をすることになりました。パスタやソースならともかく、茹でるお湯の味見をしてみたことはありませんでした!確かに分量や割合で覚えるより、味で覚えた方がわかりやすく記憶に残ります。

東京のレストランに勤めていた頃、最初はなかなかソースは作らせてもらえず、パスタを茹でて上げる作業を何度も何度もしていたと語る塩原さん。ソースの味も大切ですが、実はそれ以上にパスタの塩加減が重要なのだそうです。
参加者の中には、これまで茹でる時に塩を入れていなかったという方も。そうすると、ソースをいくら美味しく作っても、パスタと合わせた時に味が変わってしまうそうです。
これを聞くことができただけでも、今日の講座での大収穫ですね!

次に、挽肉を炒めてソースを作ります。ここでのポイントは、挽肉はパラパラとほぐして炒めるのではなく、ハンバーグのようにしっかり焼き色をつけることでした。油もこまめに拭いて臭みを取っていました。
その後にんにくと玉ねぎ・にんじんを入れていきますが、最初は肉とは混ぜずに炒めます。参加者から「へえ〜」という声が上がっていましたが、その方がじっくり炒めることができるそうです。
最後にトマト缶とワインを入れて煮込み完成。もう教室内はいい匂いでいっぱいです。

至福の試食タイム♪

最後に、完成した料理2品が全員に配られ、調理の終わった塩原さんに質問しながら試食をするという贅沢な時間です。
かぼちゃのスープは、味付けは塩だけとは思えない、カボチャの甘みを感じられる上品な味。
ボロネーゼは、普段食べているのとは全く違った、深い肉の旨味が感じられました!
他にも普段塩原さんが使っている道具や調味料のメーカー、料理の悩みや疑問など、最後まで話は尽きませんでした。

料理の知識が増えただけではなく、塩原さんの人柄や料理する姿を見て、人気の秘密が垣間見えた気がします!
次に料理をするのが楽しみになります。
塩原さん、ありがとうございました!