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講座レポート2024.10.07

【自分の名前を書いてみよう!】ポイント意識でモテ字講座

大館学び大学
ライター:大館学び大学

「きれいな字」をめざして 「自分の字」と向き合う1時間半

自分が書く文字、好きですか?
スマホやパソコンでほとんどの事ができるようになった昨今ですが、冠婚葬祭や書類申請など、何かと文字を書く機会はなくならず、まだ完全にペンを手放すことはできません。
普段文字を書き慣れていないと、いざ人前で書く時緊張してしまったり、恥ずかしくなったりした経験はありませんか?さらっときれいな字を書ける人には憧れます。

2023年11月10日に開催された【自分の名前を書いてみよう!】ポイント意識でモテ字講座は、そんな悩みにやさしく応えてくれました。

講師は、大館市地域おこし協力隊の上村 杏莉(かみむら あんり)さん。約6年間書道を習った経験を持ちます。最初は軽い気持ちで書道教室へ通い始めましたが、硬筆・毛筆の基礎など学びを深めるうちに文字を書くことが大好きになり、現在はペンも筆も使いこなしています。
現在は結婚を機に大館で暮らし、農業について勉強していますが、文字を書くことの楽しさを伝えたり、字が上手になりたいという人のサポートをしたい!という思いで、今回は初めての講師に挑戦してくれました。

自分の文字を書いてみよう!

まずは何も意識せず、手元に配られた用紙に自分の名前を書き、普段見慣れた自分の字と向き合います。最初は参加者のみなさんもおそるおそるペンを動かしている様子。
いざ書くとなると緊張しますよね。ということで改めて、姿勢を直し、直線・斜線・ぐるぐるとした線などを書く運筆練習で筆慣らしをします。

そしてホワイトボードを使って実際に書きながらのポイント解説が始まりました。「横線は気持ち右上がり」「線が多い文字は一箇所だけ強調」「口・日・田・目の書き方の違い」、美しく見せるために一画目に力を込める「打ち込み」など、言われてみればよく見るきれいな字はそうなってる!と気づくポイントです。

中でも「相手に見せる文字を書く」ことは、すべてに共通するのではないでしょうか。
大雑把に書いた字は「乱暴な人なのかな?」というイメージを与えてしまうこともあります。字は初めて見た人にはその人となりを想像する要素のひとつ。見る相手がいることを意識して丁寧に書くと、それは見た人にも伝わり、良い字になるといえます。

多くの文字に応用できて覚えやすいので、すぐにできそうです。だんだん書いてみたくなってきたところで、ポイントを踏まえて2回目の名前を書いてみます。

ゆっくりとした雰囲気の中で、個別に文字のお悩み相談

この時、全員にそれぞれの名前が書かれたカードが配られました!上村さんが事前に用意してくれていたものです。
自分の名前、これまでに何度も書いてきたはずですが、改めて考えると正解がわからなかったりしませんか?お手本として手元に残るのは嬉しいですね。

ここからは、上村さんがひとりひとりの席をまわってアドバイス。書く文字や悩みはそれぞれですが、一対一で添削してもらったり、ゆっくりと質問できる時間となりました。

大切なのは「かたち」そして「きもち」

最後に、清書として3回目の名前を書きました。
並べてみると1回目との差は歴然。みなさん、ポイントを押さえた文字の書き方を習得したようです。

講座の終わりに、上村さんからメッセージカードが一人一人に配られました。手書きの手紙のプレゼントに心が温まります。

講座を通して上村さんから伝わったのは、文字は想像以上に人に気持ちを伝えることができるということ。テクニックは練習することで上達しますが、それ以上に見る相手のことを思いやることで自然に文字に思いが込められ、「きれいな字」が生まれる。それが、デジタルにはない手書き文字の良さなのではないかと思います。

学んだコツを活かし、明日から気持ちのこもった文字を書いてみようと思います!