マスク着用でも伝わる話し方、ちゃんとあります
コロナ禍において、マスクの着用がすっかり当たり前となった私たちの日常生活。
マスクで口元を覆ってしまうと、顔の半分以上は隠れてしまいます。
そのため表情が読み取りにくく、何か口にしても「えっ?」と聞き返されてしまった経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
今回は2021年11月20日(土)に開催された『【働くに役立つ】話し方魅力アップ講座』の様子をレポートしていきますよ!
マスクをしていても伝わる話し方は、ちゃんとありました。
たかが母音、されど母音
講師を務めてくださったのは、大仙市出身の真田(さなだ)かずみさん。
5年間に渡ってNHK秋田放送局のキャスターを務め、現在はフリーアナウンサーとしてテレビ出演やラジオパーソナリティ、イベント司会など多岐に渡って活躍されています。
そんな真田さんですが、キャスター以前は教育職員をされていたそうで、話し方の基礎は社会人になってから学び始めたのだそう。
「訓練さえしっかりすれば、話せるようになります」
そう言い切った真田さんは、はっきりと話すには『母音』が大切であると念を押します。
滑舌トレーニングの基礎である『母音法』が出来ていないと、どんなに大きな声でも聞き取りづらく、反対に小さな声でもこの基礎がしっかり出来ていれば聞き取りやすくなるそうです。
早口ではなく、ゆっくりと
早速「おはよう」を例に、母音だけで話すトレーニングを実践しました。
(この場合、母音だけで話すと「おはよう」は「おあおう」になります)
母音(あいうえお)の発声法にもそれぞれ押さえるポイントがあり、「お」であれば、小指が入るか入らないかくらいの大きさに口を窄めるのだそう。
真剣にメモをとる参加者のみなさん。
真田さんの口の動きを真似て、マスクをつけたまま実践します。
母音法は、早口ではなくゆっくり行うことが重要で、日々続けることで滑舌向上に繋がるみたいですよ!
伝わったあとは、話し方で惹きつけましょう
マスク着用時でも伝わる話し方を学んだあとは、聞き手を惹きつける話し方について学んでいきます。
ここでは「右から3つ目のチョコレートがおいしいです」を例文に、真田さんから4つのポイントを挙げていだたきました。
何も意識せずに読んだときと、ポイントを押さえて読んだあとでは聞こえ方が全く違っていて、思わず「おお〜」と感心する声も聞こえてきたり。
(みなさんお経のような棒読みから、素敵なナレーションへと早変わりしていました!)
さぁ鍛えましょう、表情筋
講座も後半に入り、お次は表情筋のトレーニングに移ります。
みなさんマスクを外していただき、この間は換気をして準備もバッチリ整いました。
2膳の割り箸を縦に持ち、ハの字にしてから奥歯で噛みます。
そしてそのまま「ら た な か さ!」と発音。
一音一音の間に「っ」が入るイメージで発音していきますが、噛みやすい言葉の羅列にみなさん苦戦しているご様子。
簡単そうに見えるこのトレーニングも、いざやってみると想像以上に難しく、思わず参加者もこの表情…!(だけどなんだか楽しそうですね)
そして割り箸トレーニングのあとは、早口言葉に挑戦です。
例文は「シャンソン歌手 かけっこで コケかけた過去」。
発音しにくい「カ行」と「サ行」がたくさん入っていますね。
まずは真田さんがお手本を披露してくれましたが、一字も噛むことなくスラスラと読み進めていきます。
(スピードもさる事ながら、その聞き取りやすい声には「さすが」の一言でした)
気づけば“シャンソン”が“シャンション”になってしまうなど、なかなか難しい早口言葉でしたが、3回言い終えたときにはみなさん達成感に包まれている様子でした。
おさらい総集編です
講座も残りわずかに差し掛かり、最後は「あめんぼあかいな」で有名な北原白秋の『五十音』を使って今までのおさらいをしました。
再びマスクを着用し、真田さんのお手本に続いて発声していきます。
みなさんこれまで習ったことを意識しているのがよく伝わってきました。
締めの挨拶を終えたあとは、参加者のみなさんにアンケートをご記入いただきました。
みなさんのアンケートを参考に、今後も様々なコンテンツを用意して参りますのでご期待ください!
ではでは!