記念すべき第1回目の舞台は、ミステリー小説?
2021年11月にプレオープンし、2022年4月にグランドオープンを迎えた大館学び大学。
プレオープン期間中は全12回にわたる講座を開催し、合わせて100名以上の方が受講してくださいました。本当にありがとうございます。
今回は2022年4月9日(土)に開催された『【20代・30代限定】マーダーミステリーで学ぶコミュニケーション!』の様子をレポートしていきますよ!
記念すべきグランドオープン1回目となる当講座。
ミステリー小説のような世界観で繰り広げられる展開と、受講者同士のコミュニケーションに目が離せません。
マーダーミステリーって?
大館学び大学のスタッフが司会者となり、マーダーミステリーの説明から始まります。
殺人事件を題材としたシナリオの登場人物になりきって犯人を探し出し(犯人役の人は逃げ切り)、それぞれに与えられた目標の達成を目指す『マーダーミステリー』。
人狼と謎解き、推理小説を混ぜたようなトークセッション型の推理ゲームで、海外での大ブームを皮切りに、日本でも2019年頃からじわじわと人気を集めています。
各シナリオは一度体験すると全ての謎が解けてしまうので、一期一会のプレイであるということも大きな特徴のひとつ。
目標を達成することも大事ですが、何よりも受講者同士のコミュニケーションを通して、とにかくゲームを楽しむことが大切だと話していました。
自己紹介にも、スパイスを
ゲームを始める前に、まずは受講者同士でアイスブレイク(緊張をほぐすことでコミュニケーションを円滑にする手法)を兼ねた自己紹介をしました。
1枚の白紙が4つに分かれるように折り目をつけ、ひとつ目のマスには名前を、残りの3箇所には自己紹介につながる要素を自由に記入していきます。
ただし、名前以外のマスには「ひとつだけ嘘の情報を書き入れる」ように司会者から指示され、受講者たちは嘘を見破られないよう慎重にマス目を埋めていました。
一人ずつ自己紹介を行い、嘘だと思うものをほかの受講者同士で話し合います。
「これだ!」と思うマス目を一斉に指差して嘘を見破ろうと試みますが、みなさん紹介の仕方がとても上手で、全員に嘘を見破られた受講者は一人もいませんでした。
一風変わった自己紹介のおかげで、強ばっていた空気も気づけばリラックスした雰囲気に変わっていた会場内。
マーダーミステリーの予習として、みなさん楽しみながら推理することができたのではないでしょうか。
舞台は、人里離れた温泉郷
場も和んだところで、いよいよマーダーミステリーの世界に入り込んでいきます。
司会者によるプレイ方法の解説が終わると、話はあらすじへと移ります。
舞台となるのは、人里離れた間阿陀(まあだ)温泉郷「紅(くれない)の宿」。
そこへやって来る一癖も二癖もある客たちを待ち受けるものとは。
一人一人の登場人物が握っているヒントを頼りに、真相に辿り着くことはできるのか……。
マーダーミステリーシナリオ『死者の湯加減』の開幕です。
運命を握る、キャラクターシート
今回のシナリオに登場するキャラクターシートが入った封筒をそれぞれ選び、自分が担当するキャラクターの情報を入念に読み込んでいきます。
(この時点で犯人役に割り当てられた一人は自分が犯人であることを知ります)
ほかの受講者にキャラクターシートが見られることのないよう、みなさん与えられた情報を整理するためにメモを取る姿が印象的でした。
役になりきって、自己紹介
担当する役の設定を読み込んだあとは、各々役になりきって自己紹介をします。
話す内容や順番は全てキャラクターシートに記載されていますが、自分が不利になることのないように、多少セリフを誇張したりアレンジして話す受講者もいましたよ。
みなさん与えられたキャラクターになりきって話しているので、リアルな世界観がよく伝わってきました。
3つのフェイズで真相に迫ります
ここからは場面ごとに異なるセリフを読み上げて、それぞれの目的を達成するために自由に意見交換を行うフェイズ(段階)に入ります。
1回のフェイズに設けられている時間は20分。
全部で3回あるフェイズは、自身の目的を達成し、なおかつ事件の犯人に迫ることができる貴重な時間です。
相手の情報を巧みに聞き出しながら、怪しい発言をしている人はいないかを慎重に見極める受講者のみなさん。
問い詰めるように質問を投げかけ、怪しまれないように上手くかわすやり取りは、まるで本物の推理小説のようで程よい緊迫感も感じられました。
事件の犯人、拘束なるか?
3回のフェイズを終え、いよいよ拘束すべき事件の犯人を投票する場面に入ります。
(一番票数が多かった人が犯人として拘束されたことになります)
犯人だと思う人を一斉に指差しますが、きれいに票数が分かれて複数の人物を拘束する結果となりました。
一人ずつ順番に投票理由を説明し、各キャラクターの素性を明かしてそれぞれの目的を達成することができたかを確認し合います。
拘束までたどり着くことはできませんでしたが、的確な推理で犯人を特定した受講者もいて、これには犯人役を含めたほかの受講者も「すごい!」と歓声をあげていました。
ゲームを一番楽しんだ人が勝者!
それぞれが演じたキャラクターの素性や目標を共有し、大いに盛り上がりを見せた当講座。
推理中はみなさん真剣な表情で話し合っていましたが、最後にはすっかり打ち解けた様子が伝わってきました。
初めに司会者が「何よりも、とにかくゲームを楽しむことが大切」と話していましたが、マーダーミステリーを通してコミュニケーションを取り合い、みなさん純粋にゲームを楽しむことができたのではないでしょうか。
グランドオープンしたばかりの大館学び大学。
これからもみなさんの学びに寄り添えるような講座を企画して参りますので、乞うご期待ください!