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講座レポート2024.10.08

【講座レポート】基礎から学ぶ 初めてのマネープラン講座

大館学び大学
ライター:大館学び大学

今だからこそ考える、お金のこと

これから先の人生について、不安に思ったり悩んだりしたことが誰でもあるのではないでしょうか。

日本人の平均寿命は年々伸びており、人生におけるさまざまなイベントや、老後の暮らしのことを考えるとどうしても必要になってくるのが、生活していくための「資金」です。

今回は2022年5月21日(土)に開催された『【基礎から学ぶ】初めてのマネープラン講座』の様子をレポートしていきますよ!

家計簿づくりや資産運用について、役立つ情報が盛りだくさんでした!

人生は「もしも」の連続!

講師として登壇したのは、「2級ファイナンシャル・プランニング技能士」の資格を持つ三上 淳矢さん。

基礎から学ぶ 初めてのマネープラン講座 講師 三上淳矢さん

大館でお金のことについて学ぶ機会が少ないことを思い悩んでいた中で、大館学び大学のオリジナル講座受講をきっかけに、ご自身の持つ資格や知識・経験を活かして自ら講師として登壇することを考えたそうです。

講座は、それぞれのライフプランについて考えることから始まります。

基礎から学ぶ 初めてのマネープラン講座の様子

英語で「人生」を意味する「LIFE(ライフ)」は、“Live(=生きる)”、“If(=もしも)”、“End(最期)”に分解することができるという三上さん。

人生は「もしも」の連続で、それぞれの将来に備えたライフプランを立てなければなりません。

人生設計の中には、大きく分けて「学生」「社会人」「退職後」の3つのステージがあり、受講者のみなさんは、配布資料の「ライフイベント未来年表」に沿って、自分や家族の年齢、その年に起こりうるイベント・行事などを記入していきました。

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全体を俯瞰して見ることによって、そのイベントまでの目標が自然と見えてくるそうです。

また、自分だけでなく生計を共にする家族の分も合わせて考えると、さらに具体的な計画を立てやすくなるそうですよ。

例えば、重要なイベントである結婚にかかる費用は、1組あたり521.3万円が必要と言われているそうで、そのような大きな出費には当然事前の準備が必要です。

また、子どもの幼稚園入園から大学卒業までの教育費は、国公立学校では1,082万円、私立学校では2,545万円ともされており、ライフプランをきちんと考えておくことの大切さを実感する数字です。

その他にも、住宅資金や生活費以外にかかる支出(夢の実現、家のリフォーム、介護、葬儀費用)など、ライフイベントには資金面の問題がついて回ります。

家計のこと、どれくらい把握していますか?

マネープラン講座の様子

次のテーマとして挙げられたのは、「家計と資産づくり」についてです。

自分と家族の家計を把握しているか、支出のうちそれぞれの項目が何パーセントを占めているかなど、細かなポイントを確認していきます。

収入は家族構成などに応じて割合が変わってきますが、使途が不明だったり、無駄遣いになっていたりしないか、不要なサブスクリプション契約がないかなどを見直すだけでも、家計管理への第一歩に繋がります。

家計に対する意識のチェックでは、「生活必需品の値段をだいたい知っている」「レシートの内容を確認する」など10個の項目でタイプ診断をし、受講者のみなさんの中でも「やりくり上手のしっかりさんタイプ」「ついついムダ遣いしてしまうタイプ」「その日暮らしのなんとかなるさタイプ」それぞれに分かれる結果となりました。

家計収支の改善策としては、①収入を増やす、②支出を減らす、③自助努力(資産づくり)の3つが挙げられ、特に資産づくりでは、積み立てを早く始めると複利効果で月々の負担を抑えることができる(積み立て金額がお得になる)という嬉しい情報も!

積み立てる場合は、何のためにいつごろ必要な資金なのかを考慮し、換金性や有利性などを踏まえて計画を立てることが特に重要となるそうです。

退職後も、ゆとりをもって暮らしたい!

マネープラン講座の参加者

講座の後半は、退職後の人生の過ごし方「リタイアメントプラン」について学びます。

現代の日本は、いわゆる超高齢社会となっており、支えられる人が増え続け、支える人が減っていく社会と言われています。

高齢者1人あたりを支えている現役の人数は、1950年の12.9人に比べ、2020年現在では2.0人、2065年には1.3人にまで減少するとの推計データもあるそうです。

そのような状況下で、やはり課題となるのが社会保障制度の維持です。

日本の年金制度には、国民年金(基礎年金)、厚生年金、企業年金などの仕組みがありますが、若い受講者の方からは「自分が将来年金を貰えるか不安に感じる」といった声もありました。

夫婦2人の場合、ゆとりある老後の生活費には、最低日常生活費・22.1万円と、ゆとりのための上乗せ額・14.1万円を合計した36.1万円が必要とされるそうです。

加えて、地方では自動車代が必要だったり、家電といった大きな物の買い替えだったりと、更なる出費も考えなければなりません。

退職後の支出・収入と資産を計算し、必要準備資金を前もって確認しておくことが大切なんですね。

これからの人生を豊かに過ごすために

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以上、マネープラン講座の様子をお届けしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

なんとなく人には聞きづらいお金に関することでも、講座に参加することで改めて学ぶことができたように感じました。

講座で得た知識を活かして、私も自分にぴったりのライフプラン・マネープランについて考えてみたいと思います!

今回講師を務めてくださった三上さんが登壇する講座は、今後も開催予定です。

講座に参加できなかったみなさんも、次の機会にぜひお越しください!

それでは、また次の記事でお会いしましょう!