初の企業連携講座!
比内地鶏や大館とんぶり、大館地大根など、大館市にはさまざまな特産品があります。
実際に食べたことがある食材もあれば、聞いたことはあるけど食べたことはなかったり、中には初めて耳にする食材もあるのではないでしょうか?
今回は2022年11月17日(木)に開催された『【ワークショップ】大館特産品を使った新メニューの開発』の様子をレポートしていきますよ!
地元の食の魅力を再発見し、大館の食材を使った看板メニューを開発するワークショップ。
地元産品の生産者や飲食業に携わっている方、新メニューの開発に興味のある方が集まり、ワークショップを通じてたくさんのアイディアが生まれました!
講座の目的と目指すゴール
ファシリテーターを務めたのは、いしころ合同会社の石山拓真(いしやまたくま)さん。
本講座は大館学び大学初となる、秋田県北部の大館市・北秋田市・小坂町・上小阿仁村の4市町村で構成される地域連携DMO「秋田犬ツーリズム」との企業連携講座です。
大館の食材を使用した看板メニュー開発を目的とし、商品化や飲食店での販売を目指す本講座。候補に挙がったアイディアは、後日SNSなどで投票を行うみたいですよ!
アイディア発想のポイントとして、石山さんから以下4つの説明がありました。
①食材の特徴
②ターゲット(性別・観光客or市民・販売する場所・年齢層)
③インパクト(ネーミング・ビジュアル・組み合わせ)
④実現性
②のターゲットでは、今回取り扱う食材と関連性のあるビーガンやダイエット、健康増進についても紹介していましたよ。
また、いしころ合同会社では新たにTHE ODATE(地大館:ジ オオダテ)=大館の地形や気候、自然や文化から生まれ育まれた「大館そのもの」という考え方を通じて、大館における地域の特性や風土まで包み込み、大切に守って継承していくための軸として広く展開していくそうです。
ワークショップで取り上げる比内地鶏・大館とんぶり・大館地大根も、全てこの土地で採れた「地のもの」。
本講座と深い関わりを持つTHE ODATE(地大館:ジ オオダテ)の考え方に、みなさん「なるほど」と納得している様子が伝わってきました。
たくさんの心強い味方!
本講座では、地元産品の生産者や飲食業に携わっている方も参加していたので、食材ごとに異なる興味深いお話を聞くことができました。
比内地鶏のお店「秋田比内や」代表取締役社長の武藤幸美(むとうゆきみ)さんや、大館地大根の生産も行っている「OHANA farm」の工藤寿美礼(くどうすみれ)さん、そのほか大館市農政課から地域おこし協力隊の3名も参加して、それぞれの食材の特徴や取り組みについて話してくれました。
積極的に質問も飛び交い、食材への理解につながる貴重な場面でしたよ!
ワークショップ、いよいよスタートです!
講座の後半では、大館とんぶり・比内地鶏・大館地大根の3つのチームに分かれて、レシピ開発やアイディア発想のワークショップを行いました。
ワークショップではブレインストーミングという手法を用いて、どんなに小さなことでも思いついたアイディアや考えを付箋にどんどん書き出していきます。
どのチームも和気あいあいとした雰囲気で、真剣に取り組みながらも楽しそうな様子が伝わってきましたよ。
担当する食材はチームごとに異なりますが、食材の垣根を超えて思いついたアイディアがあれば、それも書き出していくフリースタイル方式で進んでいきました。
他の食材とコラボレーションするアイディアも多数あり、メニュー開発の奥深さがよく感じられます。
石山さんが初めに挙げていた4つのポイントを踏まえて、オリジナリティや売れる商品にするための工夫を考えて話が進んでいきました。
「食事」「お酒のおつまみ」「スイーツ」など、ひとつの食材でもカテゴリを意識するだけで、アイディアの幅が広がります。
どのチームも白熱して、あっという間に時間が過ぎていきました。
個性豊かな発表タイム
講座の最後では、各チームで出たアイディア発表を行いました。
たくさんのアイディアが出ていた大館とんぶりチームは、「全ての食材を生かしたタルタルソース」や「とんぶりのゼリー寄せ」などを発表します。
熱心に話し合いを進めていた比内地鶏チームは、「おでん」や「お好み焼き」など、比内地鶏の生産工程(ストーリー)やTHE ODATE(地大館:ジ オオダテ)との結びつきを意識したメニューが出てきました。
ラストの大館地大根チームは、大根の色味を生かした「つま」や、あえて辛みを売りにした「辛サラダ」、ちょっと珍しい「大根の唐揚げ」など、発想豊かなメニューを発表します。
発表中は「うんうん」「なるほど」と、みなさん他チームのアイディアにうなずいている様子が見受けられました。
ワークショップのその先へ
各チーム、これだ!と思うアイディアを3つ挙げて終了した本講座。
どのメニューも実現性が高く、実際に食べてみたいと思わせるようなものばかりでした。
今回のワークショップではアイディア出しをメインに行いましたが、今後はSNSなどでメニュー投票を実施し、本講座のゴールである商品化や飲食店での販売を目指して今後も取り組みが進んでいきます。
一体どんなメニューが選ばれるのかドキドキですね。
投票方法などの詳細が決まりましたら、ポータルサイト内でもお知らせしますので、ぜひご参加ください!
それでは、また次のレポート記事でお会いしましょう!