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講座レポートバックナンバー2025.05.29

はじめての生成AI挑戦 ChatGPT講座 2025年2月22日開催

大館学び大学スタッフ
ライター:大館学び大学スタッフ

今回の講師は、1月にも講座を行い、AI講師としても活躍中の生成AIアドバイザーNoriさん

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☆ 講師自己紹介

 AI講師としても活躍中の生成AIアドバイザーのNoriさん。オンライン上で仕事を請け負っていて、Zoomなどの対面の際に使用しているハンドルネーム。 本名を細田大誉(ひろのり)という。チラシのイラストは、画像生成を何度か繰り 返して作成した似顔絵。令和5年から「生成AI」に触り始め、令和6年11月「生成AIパスポート」試験に合格。AIを使ったライティングや動画編集に挑戦中。

☆ 講座の目的

 「生成AI」を学んだきっかけは、南福岡教習所でAI教習システムがあり、AIが進化していることを知ったこと。実際のAI教習所が取り上げられた動画を観せ、「運転技能をAIが判定」する例を紹介した。これはすでに4年前の話であり、もっとAIの進化が進むと車の自動運転が必然的になる。これによって確実に、将来的にはAIに仕事を奪われると危機感を覚えた。
 講座の目的は、AIを知って触れてもらうこと。活用を広め、活用できる人材の育成を目指す。

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☆ 技術的特異点

 技術的特異点(シンギュラリティ)と言われ、AIの知能が人間の知能を超えることを指す。予想を参加者に聞いたところ、すでに超えている、3年後、5年後、2050年と答えた。実際は、昔から2045年に起こると言われているが、今日学ぶChatGPTは2023年の3月時点でAIはアメリカの司法試験に合格している。 すでにAIが人間の知能になっていて、それを超えている。
 今日の話した内容、情報が「明日」には変わっている、情報が古い可能性がある。これは「AI業界」では普通のことなので、インターネットで調べて最新の情報をチェックし、知ることが大切。
シンギュラリティが起こった場合、AI に奪われる(無くなる)仕事は…製造・ドライバー・事務職・レジ係・金融窓口・コールセンター・アナウンサーなど
 AIは身体を持たないため、肉体労働系は残ると予想される。しかし、時間が経つと、AIとロボットが融合し、ロボットにAIを積んで自立的に動くことが可能になる。最終的に人間の仕事は確実に減少し、無くなっていく。世界的に失業率は増加し、上昇する。
 デメリットばかり言っているが、メリットもある。医療技術は確実に上がり、治せない病気はほぼ無くなるため、人間の寿命は延びる。また、新しい職業ができる。AIを使って管理する人(AIの正しい知識を持っていて、正しく使える人)も必要になってくる。将来的には人間も、AIを使えるか使えないかで二極化されていくため、早めに生成AIを学んでほしいと思っている。

☆ 生成AIとは何か

 NHKのみんなの歌、テックソング「学ぶ学ぶAI」を視聴。AIには「機械学習」という技術が使われていることや、画像・音声・文章など、学習するデータによって様々な種類のAIが存在すること、誤ったデータを学習すると正しい答えが入ってこないリスクがあることなど、AIについて歌を通して楽しく学べた。今後の生成 AI は、学習したデータによって全く新しいコンテンツを生み出すことが可能になっていて、文章・テキスト・画像・音楽・動画を作ることができる。

☆ 「ChatGPT」とは?

 「Open AI」社が最初に作った生成AIのことを指す。自然な会話でやり取りができ、文章を作成することが得意である。さらに文章であれば何でも出来るため、プログラミングやコード、要約、データ整理、翻訳も可能。

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☆ 導入方法と使い方

 「Google Chrome」を使って「ChatGPT」と検索し、Webサイトを開いた後、Googleアカウントを使ってログインする。この日使うものは無料版で、回数制限や文字数制限があるため、講師の指示を受けてから入力を始めるようにとの呼びかけがされた。
 使用する際の注意事項としては、出力する文字数などによって変動するため、対話できる回数は少なく、毎回同じ回数出来るわけではないと注意喚起。生成できる画像の数も少ないなどのデメリットがある。
 また、生成AI自体が、「暴力、犯罪に関わることは出せない」、「数字の計算が苦手」であると伝えられた。たまにサボる時があるという。

☆ 使用上の注意点

 ① 出力結果は必ずしも正確ではない。
   偏見やハルシネーション(嘘)があるため、鵜呑みにせずご自分でチェックすることを
   心掛けること。

 ② 個人情報の取り扱い
   生成AIが学習してしまうため、絶対に入力しないでください!!

 ③ 著作権・肖像権侵害
   ダメな例 … 有名人の似顔絵、画像、イラスト版権物のキャラクター、小説など文章が
   酷似している

☆ 「プロンプト」とは?

生成AIに指示を出すための、入力する指示文のこと。単純な指示よりも、具体的な指示であれば正確な回答を得られやすい。

☆ 操作と体験

① 『「大谷翔平」について教えて』
  ※右上の鉛筆マークを押すとデータがリセットされる。

② 『「サッカーのルール」について教えて』

③ 『「オフサイド」について教えて』

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◆画像を生成してみる。枚数に制限があるため、講師の指示の後に生成してもらうよう徹底。

① 『「コーイケルホンディエ」の画像を出して』
 大谷翔平選手が飼っている犬の画像だったが、全員違う画像が出るという。全く同じ指示でも、同じ画像を出すのは難しいことが分かる。

※ 用語を知っていないと質問出来ない。生成AIを知らないと使うことはできない。質問の仕方、どの生成AIを使うと一番いいかなども含め、ご自身で少しずつ使って慣れてくださいと講師は話す。
 日本人(個人)のAI使用率は12.5%(2024年8月の時点)。企業は17. 3%。新しく生成AIが出てきているので、早めに始めた方が良いと思う。今日AIを使ったという事実だけでもすごい!

 先ほどの大谷翔平の話に野球も生成AIもプレー(使用する)だけなら、資格は必要ない。極めるとしたら何回も使うしかない。

★どの分野でも「学び」というものが必要だと思う。

☆ 質疑応答

Q  GeminiとChatGPTのどちらがいい?
 A  それぞれの特徴を調べ、自分に合った方を使ってほしい。
Q  ChatGPTを使用する時はログインしないといけない?
 A  ログインして使用した方がいいです。
Q  ChatGPTの情報は何で集めていますか?
 A  X(旧ツイッター)を見てます。

Googleアカウントの取得方法がわからない・スマホを持ってこなかったなど、パプニングはあったものの、質疑応答ではたくさんの質問が出て、終了予定時刻を少し過ぎたが、皆さん真剣にChatGPTについての知識を深めようとしていた。ChatGPTは、使い方さえ覚えてしまえば誰でも使えることが分かった。ChatGPTの入り口からさらに学んでくれる方が増えて欲しいと思う。

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⭐️受講者からの感想

・知りたかった分野の学びをわかりやすく親しみやすく、教えて頂き、ぐっと知識教えて頂き、ぐっと知識と興味が深まりました。これからの生活と仕事にどんどん取り入れて活用していきたいと思います。
・学んでおかないとついていけなくなるのでは•••と思いきって参加してみました。生成AIとはどういうものか、またChatGPTを実際に使ってみることにより、次また使ってみようかなと思うことができました。文章の作成に興味がありましたが、他にも活用できるんですね。まずは触れて慣れたいと思います。よいきっかけになりました。
・活用方法の幅が広がりました。いろいろなことに活用して新たな活路を開いてみたいと思いました。