レベルアップした技術の習得!
近年はビデオカメラ以外に、スマートフォンやタブレット、デジタル一眼レフカメラなどでも動画を撮影できるようになり、編集に至るまで手軽に動画制作できる時代になりました。
せっかくなら、完成した動画をYouTube(ユーチューブ)やInstagram(インスタグラム)などのSNSにアップロードして、より多くの人に見てもらいたいですよね。
今回は2022年7月16日(土)に開催された『【動画制作入門】ビデオカメラや一眼レフでプロの撮影・編集に挑戦』の様子をレポートしていきますよ!
前回開催された『【動画制作入門】スマホやタブレットで簡単に撮影・編集・アップロード』の講座内容から、少しレベルアップした当講座。
ビデオカメラ・デジタル一眼レフカメラ・MacBook Airなどを活用し、より魅力的な動画に仕上げるための編集ソフト『Adobe Premiere Pro』を使った編集方法の基本を学んでいきました!
肝になるのは「計画」です
講師を務めたのは、大館市デザイン事務所いしころ合同会社代表の石山拓真(いしやまたくま)さん。
デザインを本業としながら、大館市の観光プロモーション映像や企業PR動画制作を数多く手掛けています。
ビデオカメラ・一眼レフ・スマートフォン・ドローンなどの機材を使って撮影を行い、編集には主に『Adobe Premiere Pro』を使用しているそうですよ。
石山さんは前回の講座内容を踏まえて、動画制作の前には作りたい動画の大まかな構図を決めるなど、計画が肝になると話していました。
まずは簡単な4コマ漫画を描いてみることが、動画制作において大きな軸になるそうです。
前回のおさらい
映像・動画撮影初心者におすすめな構図「三分割法」や、撮影時の重要なポイントとなる「アップ(寄り)」「ミドル(中間)」「ロング(引き)」の説明など、今回が初めての受講者のために前回の講座内容をおさらいしました。
スマートフォンやタブレットに限らず、ビデオカメラやデジタル一眼レフカメラの編集においても「アップ(寄り)」「ミドル(中間)」「ロング(引き)」の法則は活用できるそうで、『Adobe Premiere Pro』を使用する際にも意識すると良いみたいです!
カメラごとに異なる、さまざまな特徴
ここからは、大館学び大学でも使用している2台のビデオカメラを用いながら、それぞれの特徴や機能についての説明がありました。
ピントの合わせ方や手ブレの自動補正など、同じビデオカメラでも性能は全く異なり、みなさん興味津々な様子で聞き入っているのが伝わってきました。
また、デジタル一眼レフカメラでも動画は撮影できますが、撮影時間が長くなるとカメラ自体が熱を帯び、暴走してしまうことがあるそうです。
一眼レフカメラを使用する際は、時間と発熱に気をつけながら撮影したいですね。
さあ、いよいよ実践です!
ここからは、ひとりにつき一台用意されたMacBook Airを使って、石山さんと一緒に動画制作方法を学んでいきました。
いしころ合同会社がこれまでに制作してきた動画を見ながら、背景に色をつけることができる「カラーマット」や、カットとカットを徐々に重ね合わせて次のカットへと移行していく「ディゾルブ」と呼ばれる手法など、編集時によく使うツールについて理解を深めていきます。
そのほかにも、動画のスピード感を調整できる「ベジェ曲線」や、特定の色から動画の一部を透明にし、その部分に別の動画を合成する「クロマキー合成」など、普段は耳慣れない言葉についての説明もありました。
これらの用語を覚えておくだけでも動画制作の幅がぐんと広がるので、参考にしておきたいポイントですね!
初歩的な部分から、難易度高めの技術まで
この講座でいちばん難しいとされる「画像の拡大・縮小(スケール)」を実践する場面では、みなさん慣れない作業に苦戦しつつも、スタッフのサポートを受けながら見事に難関を突破していました!
また、編集の基本となる各ウィンドウの調整方法についても実践していきます。
必然的に細かい作業が伴う編集時は、モニターなどの大きな画面で操作するのがおすすめだというアドバイスもありました。
書き出しまでやり遂げます
講座も終盤に差し掛かり、動画編集の準備や、編集する上で気をつけたい注意点などの説明がありました。
ほかにも編集時の操作が楽になる「ショートカットキー」や、おすすめの「シーケンス(動画や音声などの素材が並んだ編集データ)」などの紹介もありましたよ!
早速紹介されたショートカットキーを実践している受講者の姿も多く見受けられ、みなさんの学びに対する前向きな姿勢がよく伝わってきました。
YouTube(ユーチューブ)・Instagram(インスタグラム)をはじめとする各メディアに、制作した動画をアップロードするための書き出し方も学びます。
実際に書き出しも行い、みなさん完成した動画に見入っていました。
最後に石山さんは「動画制作の概念を理解することが大事」と話します。
大変な作業だからこそ、やる気と根性が試されるのかもしれませんね。
動画制作入門として、ジャンルやレベルに合わせて2回に分けて開催した当講座。
今後の動画制作に活かせるような内容が盛りだくさんだったので、今回の講座をきっかけに楽しみながら動画を作ってみてくださいね。
ではでは、また次の記事でお会いしましょう!