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講座レポート2024.10.07

好感を持たれる話し方(聞き方)とコミュニケーションのテクニック 2024年7月13日開催

今回の講師は、各種イベントのMC・ナレーション・ゴルフ番組にも出演しているフリーアナウンサーの真田かずみさん。

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★ 話し方について

はじめに、アナウンサーとしての経験に基づき、いろいろなニュースの表記やアナウンスの仕方についてお話しされた。
 一例として、「ことし、きょう、あす、ひっ迫」などは、読み方に迷うのでニュースの時はひらがなで表示している。
 また、数字の「0」は「れい」と読む。フリーダイヤルは「0」を「ゼロ」と呼んでいるのは、「れい」を浸透させる前にコマーシャルが造られたためとのこと。
 「約50人」は「およそ50人」と読み換えている。「約」が「ひゃく」に聞こえないようにするためである。

アナウンサーとして大事なことは
・明瞭な発音で話すこと
・標準語のアクセントに気をつけること
・テロップ(表記)を工夫すること
・読みの工夫をすること(中継での工夫)など
伝わる話し方の基本は、相手を意識して話す事である。
また、伝わる声を作ることも大事(声量、響き、滑舌、表情など)。

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★「聴き方のコツ」

何を伝えるかより、どのように伝えるかが大事とのこと。
「伝わる声」に必要な3つの材料
 ① 言葉が聞き取りやすい
 
 聞き取りやすい大きさ、トーン(のどを開く感覚)
 
 声から感情が感じ取れる


★「聴き方NG」

① 最後まで話をきかない(聴いてあげるのではなく教えてもらう)
② 自分の話にすりかえる(共感が裏目)
③ 相手の話に否定的(事実として受け止める)
④ 言いたいことが何かを理解していない(自分の好きなように解釈)
⑤ 不快なあいづちを打つ(ハイハイハイ、おおげさすぎる返事)

アナウンサーとして数々の経験談をもとに、とてもわかりやすい講座であった。声の発声練習の資料も渡されたが、自主練用にとのことであった。

⭐️受講者からの感想

・メラビアンの法則で、内容より視覚や聴覚の印象が強いことを知り、少し驚きました。人前で挨拶をする機会が増え、挨拶の原稿ばかりに気をとられ、表情や声のトーンは2の次になっていたことに気づかされました。「どのように伝えるか」を意識して伝わる声で話してみたいと思います。
・初めて聞く話ばかりで、大変刺激を受けました。今日の話をもう一度思い出して実践してしっかり自分のものにしたいと思います。