今回の講師は、寺田心理教育研究所を運営し、産業カウンセラーとしても活躍している寺田誠さん。
コミュニケーションとはについて、広辞苑での説明はあるが、絶対的な正解はないということ。
まずは、自分がどのような傾向にあるかということに気づくことが大切であると話し、コミュニケーションに必要な3つの力、「話す力」「聴く力」「伝える力」があり、この中でどれが得意か参加者に聞いてみたところ、「聴く力」が得意と答える人が多かった。
人は見た目が9割! 表情やうなずきなどやれている?
この講座中も理解できた時はうなずき、分からない時は首を振って欲しいと話されました。そのような反応があれば講座を進めやすいとのこと。
また、このようなことができない人は、一般的に受け入れてもらえていないのではということで、単純なことだけに少々驚いた。
2人ずつペアになり、顔の表現で、相手がどのような感情を表しているかを当てるゲームを行なった。「喜び」「驚き」「恐怖」「嫌悪」「怒り」「悲しみ」の中から2つの感情を決めて行なった。
表情を意識して行うことは伝わることになり、関わり方が大事であることを話されました。
対人関係の3つのタイプ(攻撃型・非主張型・アサーティブ型)を説明し、一番いいのはアサーティブ型ではあるが、必ずそうであるべきということではなく、これに関しても、自分がどのタイプであるかを意識することが大切と話された。
その後、「あなたはどのタイプ・・・」という事例を読み、2人のペアになり自分のタイプについて分析。今回の参加者は、非主張型が多かった気がしたが、家庭と職場での対応が異なる場合もあるという話題にもなった。
全ての基本はWINーWIN
・話を聞いてもらうためにはまず相手の話を聞く
・1日1回相手を褒める
・マイナスの感情を伝えるには、アイ(I・愛)メッセージ
・コミュニケーションでは間を大切に
受講者からは、「アイメッセージ」を初めて聞いたという人が多く、「YOUメッセージ」を「Iメッセージ」で表現していくことが、相手を思いやった言い方になることを学んだ。
最後にワークショップとして、1人の人が何か新しい文化を身につけたと想定し、その新しい文化を質問をして当てるというゲームを行なった。
質問は何回言ってもよいが、答えは「はい」「いいえ」のみとし、回答を導き出すためのコミュニケーションが行われた。
答えを導き出すことはできなかったが、体験から言葉の使い方や交流することの大切さを学んだ。
⭐️受講者からの感想
・Iメッセージが、特に難しいと感じました。普段、自分が話す内容に少し似ている部分もあり、言い換えを考えるのに苦戦しました。なるべく自分の意見と相手に理解してもらえる内容にしてわかりやすく伝えられるように、今日から意識しようと思いました。笑顔大事に、対話する時にいい印象を与えられるようにしたいです。
・相手に対し、上手くと耐えられないことが多く受講しました。Iメッセージを意識して話すことや、表情・身振りが多くの情報を持っていることを学びました。これらを意識していきたいと思います。