今回の講師は、7月20日に開催された「頭スッキリ!思考がまとまるノート&メモ術」講座に引き続き、大館学び大学2回目となる、現在秋田市を拠点にファシリテーターとして講師やイベント企画を行なっている平元美沙緒さん。過去に大館市教育委員会で勤務していたことがある(当時、子どもハローワークの立ち上げを行なっていた)。

◯本日の流れ
☑︎ファシリテーションとは?
☑︎チェックイン!
☑︎話し合いの場の困ったあるある
☑︎話し合いの“困った”を“良かった”にするには
☑︎チェックアウト!

1.ファシリテーションとは?
<ワークショップやミーティングなどで>
・話し合いや体験が円滑に進むように支援すること
・参加者の力が引き出されるように支援すること
・ワークショップとは、参加者が対等な立場で、参加する参加者同士の相互作用を大切にする学びと想像の場。
・ファシリテーターとは、道先案内人(助産師さんのようなもの)。
口は1つ、耳は2つ。
1つ話したら2つ聞く。
※ワークショップの場合:効率的、効果的に

2.チェックイン!
・A4の紙を1つに折って、住まい、ニックネーム、おすすめの料理、今の気持ちを記入し、グループ内で自己紹介
3.話し合いの場の困った
あるある

・グループで意見交換(メモ係を決める)
・全体で意見共有(発表)
※講師がグラフィックレコーディングで記録

◆話し合いの場づくりのコツ
⚫︎ファシリテーターの4つのスキル
①場のデザインのスキル : 目的に合わせてプログラムや会議の雰囲気をつくる
②対人関係のスキル : 意見を引き出す
③構造化のスキル : 意見を整理する
④合意形成のスキル : 意見をまとめる

⚫︎話し合いの場の困ったランキング
3位 場の雰囲気が悪い
解決法 :
今日の流れやルールを説明。会場のレイアウトに配慮。お茶やお菓子を提供。
ご意見ありがとうございます→まずは肯定
みなさん、どう思いますか(全体へ問いかける)
2位 意見が出ない
解決法 :
枠を設けて、意見を思いつきやすくする。意見を書く時間を設ける。
1位 話がまとまらない
解決法 :
たくさん出た意見をカテゴリー別に分けてみる(KJ法)。優先順位をつける、議論を見える化する。
4.話し合いの“困った”を
“良かった”にするには
付箋を使い、グループに分かれ意見を出し合った。
◆これまでの進め方を大解剖

①目的、ゴール、メニュー、グランドルールの説明
②アイスブレイク(心理テスト)
③チェックイン(とチェックアウト)
④小グループ化(バズセッション)
⑤見える化(グラフィックレコーディング)
⑥隠れファシリテーターの存在を信じて待つ
※他にも、会場レイアウト、小道具などさまざまなコツを活用
そもそも話し合いの前に、
「どの目的の場なのか」を共有
するとストレス減!
↓
情報共有会か
アイディア出しか
決議会か

◆なぜファシリテーションが
必要か?

話し合いの場にはいろいろな価値観の人がいて絶対的な正解がないグラデーションの世界であり、納得感を得るために必要である。
理想とする意見に導くためには、ファシリテーションによる対話が必要。
5.チェックアウト
・参考となる本の紹介



使いやすい
プロッキー、
ふせんなどを
説明

⭐️受講者からの感想
・今日のお話を聞いて、いつものZOOMミーティングのファシリテーションが平元先生の言っているようになっているのに気づきました。もう一度復習してみます。資料があまりないので写メしたくなりました。ありがとうございました。
・とても良かったです。勉強になりました。いいファシリテーター目ざしてみたいです。できたら、コミュニケーションスキルをみがきたいです。次回もおあいできれば嬉しいです。