この講座は、「大館学び大学」として伝統芸能の継承を図ることを目的に企画したもので、講師と司会者が対話しながら講座を進めました。

○自己紹介
はじめに、石田代表がこれまでの活動を報告し、7年前にほくしか鹿鳴ホールを会場に教育委員会主催の「子どもまつり」で踊りを披露したのが最後の活動であると説明されました。
また、約10年前は20名ほどいた会員が現在は16名に減少し、活動も少なくなっているということでありました。
○DVD鑑賞

「からからんず」は、当市の鉄砲場が発祥とされる民謡の1種で、この唄に踊りをつけ盆踊りとして演じられ、お盆に市内の愛宕神社で踊られていたとのことでした。
踊りは、「からからんず」「だいの坂」「どんつき」の3つに分かれており、会長からの報告の後、「子どもまつり」の映像を約10分間鑑賞しました。
映像を見ながら踊りの振り付けを予習する受講者もおり、覚えやすく親しみやすい踊りのような気がしました。
○踊りの解説

映像の鑑賞後、からからんず保存会のみなさんに舞台の上で「からからんず」、「だいの坂」の振り付けを解説しながら踊っていただきました。
「どんつき」はやぐらを組んで、紐を引きながら重しを土に打ち付け、土を硬める動きを唄に合わせ行うもので、どんつきの意味をはじめて知る人も多く、踊ることはしませんでしたがとても勉強になりました。
○振り付け伝授
目で見て、耳で聞いて、それぞれがだいたいのイメージをつかみ、いよいよ全員で踊るために、会場を和室に移動することにしました。

はじめに「からからんず」を踊りました。輪の進行方向に足を蹴り手を交差させ3歩進み、円の中心に向かい1歩、その後、左でちょん、右でちょんと手を合わせる。最初は、不安そうに踊っていた参加者も、曲が終わる頃にはにこやかに踊っていました。
次に「だいの坂」。輪の進行方向に足を蹴り手を交差させ2歩進み、円の外に向かって手を広げ、円の中に右手を前に一歩、左でちょん、右でちょんと手を合わせる。少しだけ振りが違いますが、参加者はあっという間にマスターし、楽しそうに笑顔があふれていました。
○まとめ
1時間ほどの練習でしたが、汗がにじみ出るくらいの運動量になり、踊ったあとの清々しさも感じることができました。
保存会の方々からのお誘いもあり、3名の方が保存会への加入を決めたと会長から報告があり、この講座がとても有意義であったと実感したところです。
今年のお盆に、どこかで盆踊りがあればいいなあ・・・と思っています。

⭐️受講者からの感想
・とても良い運動量になりました。踊りの手順をかいたものがあれば、なお広められるのでは、、、。次回もあれば参加したい。
・各踊りのうたの歌詞をプリントして頂ければ意味がもっとわかると思います。
・4月に亡くなった母と盆踊りを踊った記憶がよみがえりなつかしかったです。からからんずとだいのさかのミックスしたのをずっと覚えていたので、ちゃんと知れてよかったです。また大館にこんな伝統芸能があったことを知りました。地元離れて長いですが今回思い切って参加して良かったです。