大館学び大学では、今年度、企業の社会貢献の一環として講座を開催し、受講料無料の「企業連携講座」を企画しました。 その第1回目として、ソニー生命保険(株)秋田支社のライフプランナー、加藤遼さんと柿下大輔さんを講師に迎え、ライフプランセミナーを開催しました。

ソニー生命保険(株)は47年ほど前に、電機メーカーのソニー株式会社の生命保険版として設立。秋田支社は2016年に新設され、生命保険に限らず自動車保険から損害保険の販売、住宅ローン相談、そして今回のようなライフプランセミナーや相談も行っている会社になります。 おふたりはライフプランナーとして、FP(ファイナンシャルプランナー)検定2級、TLCなどの資格を取得され、保険のプロとして働かれています。
早速、ライフプランニングの手順を大まかに説明しました。

☑︎STEP1 ライフプランを考える
描いたプランを実現するためにはいつ、どんなことに、どれくらいの資金が必要になるのかを知っておくことが大切です。夢や希望を実現させるために必要不可欠な段階になります。
☑︎STEP2 収入と支出を考える
将来見込まれる「収入と支出」を照らし合わせてみる作業。お金のバランスや変動期を理解することで、ライフプランにあわせて計画的な資金準備ができます。
☑︎STEP3 課題の共有と改善策の提案
将来の予想される家計の課題をライフプランナーと共有します。どのような方法でその課題を解決できるのかを一緒に検討し、適切な改善策をご提案。

ライフプランニングの手順を学んだあと、実際にステップ1のライフプラン表の作成に入りました。
<ライフプラン表の記入内容>
①家族構成の記入
②5、10、15年後・・・将来の年齢を記入
③お金も時間も何も制限がないとしたらどうしたいか。悩んだら第一希望!
④どこで一番お金がかかるか?
ステップ3までの全てを通して完成となりますが、表を作成させることが本日の目標!約40分間の記入タイムの中、参加者の皆さんが加藤さん、柿下さんと一緒に話し合いながら考えている姿が見られました。どういう生き方をするかはひとりひとり違うため、老後どういう生活をしたいかなど、具体的に考える機会が大切であると話します。親子での参加者もおり、隣同士話し合いながら書き進める姿が印象的でした。


参加者がライフプラン表をほぼ書き終えたところで、よく寄せられる質問に対する課題ごとの検討事例や、講師がどのような解決策を提案しているかをお話しくださいました。

教育資金、住宅ローン、自動車どうやって買うか問題、老後資金の順で多く相談が来るようです。グリップ(GLiP)というお金の健康診断システムを使ってのライフプランの実演もあり、実際に在る大学を選択し、入学金や学費がいくらかかるか一目でわかるデジタルツールに皆が驚きました。 奨学金についても説明があり、もう一度お金について学ぶ場となり、ライフプランを通して人生の選択の幅が広がることを実感しました。

今のお金の貯め方・使い方の確認にもなり、家計にとってベストなお金の使い方が分かる、貴重な機会となったようでした。日頃から夢やお金についての予定を書き出してみることが大切だと感じる講座でした。
⭐️受講者からの感想
・普段の生活で気がつかなかった事を考えるきっかけになりとても良かった。
・自分のことや家族のことを考えながらライフプラン表を書いてみて、自分の未来について考える時間でもあったので参加して良かったと思いました。また、奨学金についても、今まで、あまり理解できていない状態だったので、改めて説明を聞いて理解することができました。
・ライフプランについて考える機会がなかった為、これからの人生で大切なお金を今一度どのくらいかかっていくのか家族とも話していきたいと思います。