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講座レポート2025.08.07

ボールペン字講座

 この講座は、昨年度も好評だった実用講座(美文字)の第1弾、ボールペン字講座です。今回は、日本習字教育財団の香楓支部・支部長であります細越節子氏を講師に迎え、使いやすい楷書体と行書体で実際に文章を書く練習をし、文字の基礎を学びました。

 講師の助手として、武藤朋子氏が縦書き・横書き・氏名の書き方のポイントを解説しました。 日常生活の様々なところで書く氏名は、文字の中心を通して書き、字間の取り方に注意します。「口、田」などは他の漢字よりもやや小さめにまとめると全体に調和します。

 その後、細越氏が「楽しんで書いてみましょう」と呼びかけ、受講者は早速お手本を見ながら、楷書から書き始めていきました。

 細越氏と武藤氏は机の間を歩き、ひとりひとりの字の癖に向き合い、良いところを伝えつつ、より良くなるアドバイスをされていました。

 受講者は資料として渡された楷書と行書のお手本やあいうえお表、細越氏からの文字の学びに対する心のこもったお手紙に目を通しながら、黙々と書き続けていました。

 指導を受けた後瞬く間に上達を見せ、楽しそうに話したり、質問をしている姿が印象的でした。

【ポイントを一部紹介】

◎ 平仮名は、書き順に注意する。
◎ 漢字は大きめ平仮名は小さめにするとバランスが良くなる。
◎ 漢字の線が沿っているか伏せているかも注意して見る。
◎ 漢字の偏は 1/3、旁は2/3が基本。
◎ 写し書き(上からお手本をなぞる)をすると良い。
◎ 真似ることからスタート。しっかり見て正確に書く。
◎ 行書は繋がり過ぎてもいけない。相手が読める字であること。

 約1時間20分もの間、受講者は黙々と書き続けていました。受講者同士で練習の成果として書いた作品を見せ合う方々や、 使用しているボールペンについて話す姿も見られ、有意義な学びと交流の時間になりました。

 受講者の中には、「ペン字も筆字も上手くなりたいと思いつつ、始められていなかった方」や「独学では限界があると思い受講した方」もいたようです。終了後、次回の筆ペン字講座に早速申し込んでくださった方もおり、ぜひそれまでに練習を重ね、講座で新たな学びの時間を楽しんでほしいと思います。

⭐️受講者からの感想

・いつもペン字も筆字も上手くなりたいと思いつつ、80を過ぎてしまいました。 このような講座が数多くあれば有難いです。
・独学では限界があると思い受講しました。良い学びになりました。
・ていねいに、ポイントもわかりやすく教えていただけて、とても有意義でした。字を書くのがとてもたのしかったです。ありがとうございました。