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講座レポート2025.09.22

描いてわかる・伝わる!ノート&メモ術

 秋田市を拠点にファシリテーターとしてイベント企画を行っている平元美沙緒さん、この方の講座も昨年度に引き続き行われました。
 平元さんは、過去に大館市教育委員会に勤務していたことがあり、当時を振り返り、食べ物がおいしかったと記憶しているそうです。
 きりたんぽまつりに、ぜひご家族でいらしていただきたいと思いました。
 平元さんは、ふだんはファシリテーターとして話し合いの場の司会進行役で、何かを書いている人で、 実際にはホワイトボード・模造紙・付箋などを使い、グラフィック→図示して、レコーディング→記録する、略してグラレコをしている人です。
 今回のゴールは、グラレコの技術を使い、 「分かりやすいノートやメモ作りに必要な、描くスキル・聴くスキルを身につける!」です。

〈Q.どうして「描く」ことが必要なの?〉

① 人間が視覚から得る情報量は87%(耳から9%)
② 人間は 1日6万回以上思考!9割は同じことをリピートしている
  →脳の外にだす(描く)ことで思考が深まる
③ 人間は他の人のことなら冷静に分析できる!
  → 一度紙に書くと客観視できる

〈Q.「文字だけ」の記録じゃだめなの?〉

① 一覧性:長い話も 1枚にまとまり、ふりかえりやすい
② 整理整頓:話と話しのつながりや、流れを表現しやすい
③ 翻訳機能:専門的で難しい話も絵や図でわかりやすく

どうせ描くなら、分かりやすいに越したことはない!
わかりやすく描くためのグラフィックパターンを使う!

パターン①:文字 丸文字が見やすい文字
パターン②:色 あざやか→緑、やわらか→茶、強調→黄色、ポシティブ→赤、ネガティブ→青
パターン③:枠 重要はギザギザ、感想は丸など
パターン④:線 情報のまとまりを線でくぎる
      矢印 矢印で話の流れを表現
パターン⑤:アイコン・イラストの活用
パターン⑥:レイアウトが大事 逆N型、Z型
 これらの技術を使いこなせれば、きっと見やすくなると感じました。
 実際に描くワークショップを行い、参加者同士でメモを見せあい、他人のメモを見る事は、とても勉強になるとアドバイスされました。

〈最後に〉

ノートやメモをとる時、とても大事なのが次の「要約のポイント」を知っておくことです!

「要約のポイント」
要約:重要なところをまとめて短く表現する事
① 話し合いのテーマを軸に要点をつかむ
② 何度も繰り返す言葉や、声を大きくしたところ、「つまり」「要するに」の後など、重要になりそうなポイントを察知
③ 重要なところを文字の大きさや色、アイコン、枠などを使って目立たせる

そしてもうひとつ、モチベーションが重要!
まずはマイペンマイノート、おすすめは・・
① おすすめ紙のサイズ(A4)Project Paper
② 太めの水性ペン
③ 思いっきり使っても罪悪感のない、お手頃価格のもの(100均にあり)
あとは、打席に立つ!(ノートの前に立つ、手が慣れてくる)
楽しく学び、あっという間の90分でした。

⭐️受講者からの感想

・実際に書いたり、他の人の書いたものを見たり、参考になりました。今後仕事の中で、役立てていきたいと思います。まずはMyノート&Myペンを見つけようと思います。
・他の人のノートを見て、とても自信を失ってしまったが、自分のやり方で出来ればよいのかなと思った。電話対応がわりと多いのでこれから使っていきたい。
・絵が苦手なので、どうしようかと思いましたが、枠や線などでも書けるとわかりホッとしました。