9月13日に引き続き、今回は「寺ヨガ×お寺で講話」と題して、仙台なな氏からインドで習ってきた古典ヨガを、佐藤善廣氏からは写経をご教授いただきました。
★ヨガ講座(10時〜11時)

ヨガは“体を動かして瞑想すること”だという仙台氏は、インドで習ってきたことをそのままお伝えしたいと語り、ヨガが初めてだという受講者に対し、周りの人を見て「こうやるんだ」と学んでほしいと呼びかけました。

1. ロータスポーズ(蓮の花のポーズ)→骨盤を立てる
2. マントラ→「オーム—」という静かな声で、響きを楽しむ
3. 決意表明→参加した意味、講座への想い
4. 呼吸法→わだかまりを手放す
5. 準備運動→5割程度の力で
6. 10個のポーズを繋げて3回
前回とは違った新しい動きも取り入れられており、隣の人と手を繋いでバランスを取り、バレリーナポーズなど高度な動きにも挑戦しました。時には楽しそうな笑い声も聞こえ、始終和やかな雰囲気が感じられました。


最後には、横になり、今日1日のエネルギーを落ち着かせ整えた体へ戻し、笑顔で手を蓮の形にしてお礼をして終えました。仙台氏が“スマイル!”と何度も声掛けをしていたのがとても印象的でした。
今回は、“バンダを閉じる”というキーワードが多く使われていました。前回参加してくれた方も初めての方も、今自分がやっていることに集中し、「今日の私はこうなんだな」と気付く機会であったと思います。

★写経講座(11時〜12時)
続いて佐藤氏の写経の講座です。写経に興味があるけれど「いつかやってみたい」のまま挑戦できずにいた方に向けて、学びの入り口、そして学びを続けるというコンセプトのもとに企画した講座になります。

写経を始める前に、塗香というお香を直接手に満遍なく塗ることで身を清めて、受講者は合掌、佐藤氏が四弘誓願文を唱えて準備を整えました。
書写するお経は、初めての方もなぞって簡単にできる短い舎利礼文というお経と、お釈迦様の名前である南無釈迦牟尼佛の一筆写経を準備。
ポイント:一筆に気持ちを乗せる事を意識し、一文字一文字ゆっくりと心を込めて書き写す

始める前は、初めての方も多く、初めて見る塗香や写経用紙に、受講者同士で話す声が聞かれましたが、書き始めると皆さん集中され、静寂な時間が流れていました。
次に願文を記します。「心願成就」という言葉などがあるようで、書いて終わりでは無く、自分でも記した思いを大事にすることが大切です。今回の写経講座も、自分の行いをどこに向けるのか、自分と向き合う時間にして欲しいとおっしゃっていました。


最後に皆で合掌して、佐藤氏が普回向を唱え、気持ちを落ち着かせて講座を終えました。写経に必要なものを手に入れやすい環境になったものの、始めるのが難しい場合、今回の大館学び大学のように「今出来る」環境に飛び込んでみることも手段のひとつとおっしゃっていました。

今回書いた写経は、本宮寺に納めていただけるということで、受講者は終了間際や、講座が終わった後も書き続け完成させていました。
今回は、ヨガも写経も初めての方が複数名いました。今回勇気をもって大館学び大学講座という学びの場にお越しくださった方が多く見受けられ、とても嬉しく思いました。
11月には、国際中医薬膳師として佐藤氏を講師にお招きし、『お手軽にはじめる薬膳的生き方』と題し、薬膳講話の第3弾を開催します。ぜひ、さらに深い薬膳の世界へ足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?
⭐️受講者からの感想
・お寺という空間でヨガと写経という普段できない体験ができ、とても良かったです。落ち着いた空間で心を整えることができました。講師の先生方も素晴らしかったです。
・こころをおちつかせヨガも心と体を整えることができました。写経も自分自身との対話の機会を得ることができました。
・ヨガも写経も興味がありながら、なかなか経験できませんでしたが、このような体験会のおかげで足を踏み入れることができました。ありがとうございました。



