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講座レポート2025.11.20

エンディングノート書き方講座 2025年11月8日開催

 企業連携講座第4弾、今回は第一生命株式会社 秋田支店 資産形成・継承・相続アドバイザー 佐藤純子さんを講師にお迎えし、『大切な方への絆ノート』の書き方を詳しく説明していただきました(絆ノートはエンディングノートの1つ)。

 全国調査では、60歳以上の9割の方がエンディングノートに関心を持っているそうです。実際に持っているのは、およそ2割の方で、そのうち書いている方はおよそ6割。また、60歳以上で家族の老後や相続のことを話し合ったことがある方は、エンディングノートを書いている方が書いていない方に比べて3割程高い8割という結果でした。

 つまり、このデータから、エンディングノートを書くことが家族とのコミュニケーションをとるきっかけに繋がっていると言えます。

 佐藤純子さんは、今日の講座を通して絆ノートを書き、コミュニケーションのきっかけになればと話されました。

 絆ノートに書きたい項目で一番多いのが、[資産の明細]だそうです。家族に迷惑をかけないために大事なことですが、それだけでなく、自分自身が楽しく前向きに過ごすためのノートでもあり、「この友人に会いたいな」「こういうことをしたい」と考えるきっかけにもなるかもしれません。

 つまり絆ノートは…

➢ 家族や支援してくれる方が困らないためのノート
➢ 自分自身の今後の人生の指針
➢ いざという時の家族の心の支え・指針

 ① 私のこと ②もしものとき ③託していくもの ④大切な方への絆 の 全25ページもありますが、書けるところから徐々に内容を広げていくことがポイント!

 ページの上には日付を書く欄があり、一度書いて終わりではなく、「この日はこういう考えだったのだな」と振り返ることができます。

①私のこと

  • ➢ 本籍は相続手続きで必要になる大切な情報。戸籍の移転の経緯や、住所の変更も書いておきましょう。
  • ➢ 家族関係図は家族やご先祖のことを思い出しながら、大切な思い出についても書いてみましょう。

 終活のためだけでなく、自分のこれからの未来ノートでもあります。前向きな気持ちで取り組みましょう!

②もしものとき

  • ➢ 延命治療や臓器提供の希望など、自分の意見を書いておきましょう。定期的な見直しも必要不可欠。もしもの時の家族の負担を減らす大事な情報になります。
  • ➢ お葬式については、故人の積立を知らずに別の葬儀社を予約してしまった・・などの話もあり、積み立てたお金は全額戻ってこないため、大きな負担となります。「事前に墓じまいをする」「三回忌までやってほしい」など、希望を書いておくことが大切です。

③託していくもの

 ※書きたい項目で一番多かった[財産について]ですが、不動産や株などの有無が分からないと、調査から始まります・・・

  • ✓ ページの多い絆ノートを書くのが億劫な時は、年金手帳等を挟んでおくこともおすすめ。
  • ✓ パソコンに保存しているデータや、アプリで管理している情報は、紙に起こしておきましょう。
  • ✓ 遺言書を書いておくのがおすすめ。遺言書に興味がある人が増加しており、何度も書き直すことが可能です。絆ノートの記入のアップデートも!

 ⚠プラスの財産の他に、マイナスの財産も隠さず書いておきましょう。

 ローンや借入金など、マイナスの財産が有ることを知らないと家族の負担になります。また、ご本人が大切にしているものでも、残った家族にとっては困るものかもしれません。

④大切な方への絆

  • ✓ 楽しみながら、会いたい人を考えながら書くと、会えることもあるかも!
  • ✓ 家族の話のきっかけに。絆ノートに書くのが恥ずかしいという方、この機会にお手紙を書いてみては?

 佐藤さんは、「書いて満足ではなく、フル活用することが大切!後悔の無いようにしてほしい」と話します。新年度など、定期的に見直す機会を設けるのも良いでしょう。思いや財産も変化するため、“アップデート”が大切です。

  •  ★絆ノートがある場所を伝えておくこと
  •  ★書くだけでなく“事前に”“本人から”“直接”話しておくことも大切。
  •  ★絆ノートは法的な拘束はなく、書いたから絶対ということはありません。参考になるという点で、書いておくことをおすすめします。

【絆ノートの目標】
人生の棚卸⇒絆ノートに今後の予定を記入⇒家族と話し合い⇒年に1度見直し⇒ハッピーになる!

 筆者も『エンディングノート』という言葉は耳にしたことがあり、存在こそ知っていたものの、実際に書く内容やポイント等が分からずにいました。今回詳しく説明してくださり、若いうちから、分かっていること・考えていることを書いておくことの大切さを感じました。

 1時間という短い時間でしたが、受講者の皆さんも講師の言葉で聞くことができ、貴重な気付きと知識が増えて勉強になったようです。

 ぜひこれから、家族と自分自身が明るい人生を生きていくために、有効活用していただければと思います。絆ノートがより沢山の方々に広まっていってほしいと感じる講座でした。

⭐️受講者からの感想

・とても関心を持っていました。自分自身の人生の棚卸しだと実感します。今後の人生をいかに過ごすべきか、家族とのかかわりなど大事な事ばかり。有意義な時間をありがとうございました。
・相続や延命治療など、少し重い内容かと思っていましたが、自分のこれからの生き方を前向きに考えることができました。
・書いてみるきっかけになりました。死ぬためではなく、これから生きるためのツールになると思いました。
・自身のためではなく、両親について聞いておくことが必要だと思った。