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講座レポート2026.03.23

春に準備する家庭菜園講座

 大館学び大学、令和7年度最後の講座は、「春に準備する家庭菜園講座」と題し、株式会社 高井南茄園の代表取締役社長の金野豊秋さんをお招きし、家庭菜園の基礎を教えていただきました。

 会社名の由来は、過去にかぼちゃ(南の瓜)、茄子を沢山売っていたためではないかと話す金野さん。高井南茄園は今年100年を迎え、あきた北農業協同組合の女性部との講習会は毎年行われているそうです。

 自己紹介後、早速家庭菜園の基本についてお話いただきました。野菜や花の種の蒔き方・作り方・育て方は幾通りもあり、不正解、正解はないそうです。沢山お話いただいたので、その一部をご紹介いたします。

 まず一番意識すべき点は5つあり、温度、水、光、肥料、酸素が十分に満足しているかを見ます。これが育てる上での基本となります。

 当日は、高井南茄園がある秋田市、大館市共に晴れており、春が早く来たようで、金野さんは今年の夏も急に暑くなるのではと話されていました。いつ種を撒き、いつ植え付け、いつ収穫するかという大まかな情報等は色々な所で目にしたり、耳にしたりしますが、このように毎年違う天気・気温になるため、今年は涼しいうちに早めに種まきを始めるなどの臨機応変な対応が必要となります。

 品目の選定:品目によって求める環境が違うため、1つの場所に沢山の野菜を育てようとせず、“欲張らない”で、難易度の低いきゅうりや茄子、トマトなど、無理しない程度にやれるところから始めるのがおすすめ。
 栽培する場所:袋栽培、プランターでも可能!良い土を使いましょう。畑でやる場合、水が溜まるところでは作ることが難しく、大体のものは育てられません。日頃からどれだけ雪解け水や雨が残るかを観察するのも大事なことです。

※連作は病気が出る可能性が高いため出来るだけやらない。
絶対不可⇒スナップえんどうやグリーンピース、花のアスター

 作型表の活用

 作型表とは、特定の野菜を、「いつ種を撒き、いつ植え付け、いつ収穫するか」を地域や気候に合わせてまとめた栽培カレンダーのことで、大まかなスケジュールが分かります。3月の中旬頃は、キャベツの種を蒔く方もいるようですが、4・5月の春に始めるのがおすすめです。

 ☆野菜を生育できる温度は15℃から30℃!

 学生の頃学校で花や食物を育てていた時、“種を蒔いたらたっぷり水をあげて”と言われた記憶はありませんか?これは必ずしも正しくはないようで、適切な温度ではなかったり、水の過不足などによって発芽不良を起こす可能性もあります。昔は“一晩水につけておくとよい”と言われていたようですが、昔と今を比べても環境・気温は変化しているので臨機応変な対応が必要です。

 良い発芽のために必要なものは、適切な温度と水と光(キク科)で、苗の観察が大切となります。

〈畑の準備〉

・肥料:苦土石灰くどせっかい(最低限)/有機系の肥料は5大要素として、窒素(N)、リン酸(P)、カリ(K)、マグネシウム(M)とカルシウム(Ca)が入っていて、8-8-8(窒素、リン酸、カリが8%の意味)が良い。

 大根やニンジンなどは黒マルチ(ナイロン)をした方が良いとのこと。種を落とさないことが重要で、これにより雑草を減らすことが出来ます。

 管理:★朝にたっぷり水をやることが肝心!(夕方は乾いていたらあげる程度)

 追肥は木に負担がかかるので、実が生りだしたら始めるのが良いです。

 家庭菜園では基本、農薬は使わないほうがよいそうですが、今は防虫ネットで囲うか薬しか対処法はないそうです。

 ◎事前質問について

 14個ほどあった事前質問について、適切なアドバイス等を伝えていて、プロの方は凄い、このように身近に相談できる方がいたらとても頼りになるなと思いました。

 90分という短い時間で、家庭菜園に向く種や肥料等、為になる基本を教えてくださった金野さん。受講者の方は一生懸命メモを取っており、家庭菜園に興味のある方が、自信を持って始められるきっかけとなる学びの場になったと感じております。初心者の方も資料などを活用して、これから始める家庭菜園に十分に役立ててもらえたら嬉しいです。

 令和7年度の講座は、これで終了となります。今回の家庭菜園講座は、最後を飾るのに相応しい素晴らしい講座で、春をワクワクした気持ちで迎えられそうです。ぜひ、大館で沢山の方が家庭菜園を楽しんでくれたら嬉しいです。

⭐️受講者からの感想

・今まで聞きながら植えて、うまくいかないことが多かったのですが、理論を聞くことができて、「そうだったのか。」と理由がよくわかりました。実践に移したいと思いました。
・家庭菜園をするにあたり、参考になることがたくさんありました。水のやり方は今まで夕方にたっぷり与えていたことがまちがっていると知り、今年は朝しっかり与えたい!と思いました。
・沢山の資料を用意していただきありがたかったです。種まきの時期を今まで早めにしていたが、気温が上がることが必要と分かりました。収穫を早くするために、種をあたたかいところで育ててから、植え付けるのも良いし、ホームセンターの苗は今後考えたいと思いました。今年の野菜作り、上手くいきそうです。
・とても楽しく聞かせて頂きました。初めての畑挑戦ですので、ワクワクしています。